坂村先生より、前半は将棋 電王戦の話題。PCと人間の対戦について、6ヶ月前にPCの対戦ソフトを貸し出して、そのままバグがあろうと修正は不可というルールでやっていた。ソフトは公開もされていたので「ハメ手」をアマチュアが見つけた件を、対戦予定の名人は知っており、本番で使われる事に。(「角 成らず」の話と思われる)
将棋連盟という”ギルド”が、人間が負けることを避けたい意向がありそう。レギュレーション問題は難しい。以前はなかったPCのハードウェアの標準スペックや、6ヶ月前貸し出しルールが作られた。ディープラーニングやビッグデータ、シミュレーテッドアニーリングなど使えず、スタンドアロンPCという制限が設けられているが、それら最近の技術が使えれば、もうコンピュータがほとんど勝ってしまうであろう。
人間とコンピューターという”異種格闘戦”で、公正なレギュレーションは作れるのか? カロリーが同じであるべきとの案も浮上。「公正」がクセモノ。日本人は「貧乏な人は買えないから」とETC付けないクルマも配慮したが、シンガポールでは義務化で普及が進んでいる。日本的な悪平等。将棋連盟も20代のプロが生まれるなどで変わりつつあるか? 大会開催によって、今まで人間しかできなかった分野で人工知能使われる事が身近に感じられる効果は良い。人間と機械の良い関係を探るという点で、人と機械がタッグを組んで「電人」として戦う方式ではどうか。
後半はRICOH THETA デベロッパーズコンテストの件。東京メトロと同じでオープンAPIでコンテストをしてはどうかと先生が提案。メトロの賞金は200万だったので、との押し?で、賞金総額は500万に。応募は6/10まで。
会員からの発表、TK-1を今使う案に絡んで先生からBTRONの話題。インターネットやクラウドの環境が十分発達した今、昔のBTRONのようなものは今は意味がない。なのでITRONも不要な物は取って軽くした。リアルタイム性の必要なプロセス管理など、本当に手元に残すべき物は限られる。キーボードに関してはここ30年くらい新しい物も出ず余り変化がない。(携帯のテンキー入力くらい?) BTRONについては30周年を契機に(でも東大退官までに?) “ネット化”はまずやりたい、またチップを作る敷居も下がったのでチップももう一度やりたい。キーボードについてはその次、くらいの意欲。
個人的には手元にあるガジェットにはやはり思い入れがある方なので、なんでもネットを使えば、という前提は、(大いに利用していいものではあるが) いまひとつ抵抗感も残っている。「手元に残すべき物は何か」は重要な考えに思えた。
すぐに思いつくものは、リアルタイム性のほかに、コンテキスト・アウェアネスな所やユーザーそのもののセンシング(ヘルスケア情報を含む)、電卓的なその場の情報処理や、端末そのものの物理的利点(非常時にはライトになるとか)、それと感情的な所で手触り・質感・所有欲…だろうか。
すっかり書き込まなくなっておりました。反省。
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BTRON Club 102th.例会 @ 五反田、YRP ユビキタスネットワーキング研究所(UNL)
・ucode on Bluttooth Low Energy 今月末から池袋で実証実験予定
・TRON 30周年。オーブンソースでやって来た。次の30年はオープンデータ、オープンAPIで。
・ucode on BLE とiBeaconの比較。どちらもアドバタイジングを利用。片方向。ibeacon の問題点: 遅延、アプリにつきタグ20個まで? アップルの囲い込み戦略。
→後で確認すると、仕様公開されていた:
「Bluetooth LE ucode マーカーパケット仕様」を公開しました (T-engineフォーラム)
http://www.t-engine.org/ja/2014/download20141202.html
iOSアプリも既に有り。
・パブロン、前立腺、他。
「TK1 持ってる人は?」で、参加者ほとんど全員手を上げたのには驚愕。w
※TK1…PC-9801の頃に発売されたTRONキーボード。
(先週の土曜の話を今頃書きます)
Bクラ 例会。今回が100回目。
今回の会場は、東京大学の、ダイワユビキタス学術研究館。
本郷三丁目に行くのが初めてで、まず新宿で大江戸線への乗り換えに悩み、東大に着いてからも、広いキャンパスの中でダイワユビキタス学術研究館を見つけるのに迷ってしまって、15分ほど遅刻。
ダイワユビキタス学術研究館
坂村先生からは、ucodeがMicrosoft Azureと提携する話。
既にメディアには報道されている内容。
「YRPユビ研と日本MS、ucodeとAzureを連携したIoT技術基盤構築で提携」
この建物は大和ハウスからの15億円の寄付でできたという。その経緯もあって、地下階には大和ハウスが昭和30年代に販売して成功した、プレハブハウスの解説資料の展示室になっている。
参加者へもお披露目となり、みんなで地下階へ移動して閲覧した。
ただパネルがあるだけでなく、プロジェクションマッピングと動画による解説や、ページを自由に読み進められる投影パネルなど、見せ方が工夫されている。
ミゼットハウスの解説資料展示
健先生クラブ 97th.例会。
郷田さん、8月に出た FM3 USBスティックボードでもう発表ネタに。微妙ではあったが、私なんか買ってそのままだったので、タイムリーな実行は尊敬する。
木元さんの自作PDAが凄すぎた。基板むき出し(^^;;)。
発表は最初、何を言っているのか分からなかった。(この人天才肌か?) 実身・仮身のようなリンクを、ファイル単位ではなく、もうテキストの行単位でやってしまおう、という感じか。もうマウスで右クリックなども無しで、あっちとこっちの文字列にリンク関係ができる。見た目は分かりにくいのだけれど、思考を妨げないという点では、むしろこういうツールこそがニーズにマッチするのかもと感じた。
先生からは、「ファイルという概念は良くないという考えもある。 それでもファイルの概念が勝ち残ってしまったのはなぜかという深い問いもある」とのコメント。
(参考書籍:「人間はガジェットではない (ハヤカワ新書j」、既に絶版)
茨木さんの発表は、BTRON 2.0に関する先生の今までの発言をまとめていて議事録的価値があるありがたいもの。 正直、先生の2.0発言は、聞いているだけではイメージが沸きにくかった所が、発表中の先生とのやりとりも合せて、お陰でどんなものになるのか、イメージが想像しやすくなった。
「BTRONクラブという名前なのにBTRONの話題は避けている」がツボすぎた。
今年も、この10月の回は純米大吟醸 杉勇も頂けて、楽しい時間を過ごせました。
健先生クラブ 96th.例会。
1984年から初めて来年は TRON Project 30周年。
BTRON “2.0” は出る。 最初のBTRONは、まだフロッピーで起動する時代のパソコンのOSだった。 新しいBTRONはPC単独のOSではなく、クラウドやIoTの存在を前提にした、高機能なブラウザのようなイメージになるとのこと。
μT-Kernel 2.0。 現状の日本のIPv6は、いろんなモノをつなげるという理想とは違う変な物になっている (NTTが…) μT-Kernel 2.0はセンサーネットワークのような、より小さな物に内蔵されるマイコンでも動くよう一歩踏み込んだ仕様にする。IPv6をサポートするが、小さいマイコンには重いため、6LoWPANをサポートし、ルーター経由でつながるようにする。9月に仕様書を出す予定。
ラズベリーPiは3千円と安いのに、T-Engine評価キットはかなり高額。という背景もあって、 μT-Kernelの動作する、ほぼ同額?の 安価なマイコン評価ボードがPMCから出る予定。
新規開発品ではなく、FM3評価キットに移植済みのμT-Kernelがセットにされているような開発キット。
この基板、既にchip1stopで販売されているけれど、3万円もするんですね。 ハードウェアの物量的には 秋月で売ってる、LPC-Xpresso と同程度に見えますが。
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