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新しい aitendo に思う。

秋葉原へ散在に行く。

aitendoの店舗が新しくなってから、初めて行った。
店の位置は遠くなって不便になったが、新しい店内は十分に広く、豊富な品揃えを全て陳列している感じで、嬉しくなってしまう。
新直営店オープン風景

しかし。沢山あるパーツケースのうち、受動部品やスイッチなど、細々としたものの半分くらい? は、引き出しにただ ジャラッと部品が入れてあるだけで、型番や、何個で何円か、などが書かれた札も何もない状態。部品の現物を見て、これ良さそう、と思っても、これは一体幾らなのか、型番からデータシートを探して確認したいのだが… と思っても調べようがない。
店内には何カ所かに iPadが置いてあって、お客さんに、どうぞ検索に利用して下さいという状態になっていたが、このような状況で型名も分からなず、仕方なく「タクトスイッチ 7.5mm」などと検索してもヒットせず、調べようも無い物も。
恐らくは、足りない部分は今後、整備されていくのだろう。

粗はあるものの、狭かった店舗が倍以上の広さの新店舗になって展開されたのは、やはりaitendoの取扱品目が多く、利用客も増えてきている背景があるのだと思う。

ちょっと複雑な感情がわき上がる。
秋葉原のパーツショップを、高校生の頃から利用して以来、30年以上経つ。
ADOパーツショップや国際ラジオなど、店を閉じた所もあれば、千石電商のように少し店を大きくした所、マルツパーツのような新しい所もできたが、ラジオセンターやラジオデパート、秋月など、昔からずっとある店は多く、そのほとんどは昔と変らない場所で、すごく狭い店舗で、今まで延々と続いている。
秋月は商品管理はキッチリしているけれど、古くから有る店は、パーツ棚の商品がホコリをかぶって汚くなっていたり、今時使うの? 的な、’80年代の部品がそのまま残っているような店もけっこうある。(ラジデパ2階のとある一角の店もそんな感じだが今日行ったら無くなっていた)

aitendoは店員の若い女性が中国圏の人のようだし、取扱品目にも中台メーカー品が多い。

この様子が、そのまま国内と中台アジア圏の電子産業の様子をそのまま写しているように思えるのだ。

秋月の商品には全部コードが振られており、Webで検索でき、価格も明確になっている細やかさがある。しかし店舗は狭く、いつも客で溢れかえっている。
aitendoの商品管理は不十分だが、繁盛しているから店を大きくしちゃえ、と判断した訳だ。 方や、現場は工夫しているがトップのビジネス的判断で店を広げようといった決断はされていないが、もう片方は決断も実行も素早かったと。 これはそのまま、日本企業と中台・新興国企業のビジネスのやり方・慣習そのものではないかと、感じる訳である。

何が言いたいかというと、つまり「秋月、もっと頑張れ」という事である。