(8/13 木曜分) 映画: バケモノの子


新百合ヶ丘で 最終 21時台の回で観賞。(以下ネタバレもありで注意)

前知識ゼロで… 正確には「少年がバケモノに弟子入りして強くなる」程度の予告のみの情報だけで観に行ったが、想像をはるかに超えたクオリティの高さだった。
主題的には、「少年の成長」だろうか。しかし、子供に接する側の大人も、師匠、失踪した元父親など、様々な登場人物がいて、「父の側の立場としてはどうするだろうか」という点にも触れている。

宮崎作品だと、異界に出入りするとか、魔法とかにすごくルールが厳しい。細田作品はその点ユルいが、それでメインストーリーが台無しになることはなくて、そこに新鮮さを感じる。
日本古来の妖怪に縛られずに妖怪ウォッチを作ってしまうような。
主人公の少年は、異界に行ってから何年も過ごすが、そのうち両方を行き来するようになる。

宮崎監督が、少年が主人公の映画が要るんだ、でも難しいんだ、と吐露しているところで、バケモノの子で細田監督がそれをしっかり、しかも爽やかにやってしまった。ジブリはやっぱり、後進に道を譲る時期に来てしまったなと思う訳です。

細かい部分では・・・やっぱり出てくる行政窓口。
チコは、なんの動物なんでしょうね。