ジェフ・ホーキンスの脳研究による示唆 (2)


ジェフ・ホーキンスが導き出した、大脳皮質による情報処理の、単一のアルゴリズム。 それは、「記憶を用いた予測の枠組み」 だった。

たとえばコーヒカップに手を伸ばしてつかむとき、脳は絶えず次の感覚を記憶から読み出して予測している。カップの固さ、どんな力を加えたらどう動くか、紙コップならどれくらいの力でなら潰れないか。
歩くときも同様である。片足を差し出し、接地させ、体重を移動する。 床反力で身体が支えられる。 瞬間瞬間に、次に起こるはずの感覚を、今までの記憶から予測している。 床板が腐っていて踏み抜いたら、予想外の事が起きたと驚く。

彼はこの理論を応用した、画像認識のサンプルソフト NuPIC を公開している。
【ETech】「我々は脳の働きの大部分を理解した」Palm創設者のHawkins氏,米Numenta社を通じて成果を公開(日経エレ)